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中学生の投資学
☆☆これから社会に出る子供たちのための投資講座☆☆



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第9回 人口の減少

 みなさん、日本は、来年以降、有史以来、最大の問題に遭遇することを知っていますか。
その問題というのは、人口の減少です。
なーんだ、そんなこと、大したことないじゃんと思っていませんか。
日本では、過去、何度と無く、人口の減少を経験してきましたが、その原因は、戦争なり、疫病なりで、自然減することはありませんでした。
しかし、これからの日本は、人口が自然に減少していく国になってしまうのです。

 人口の減少は、経済上、これほど大きな問題は無いのです。
まず、代表的な問題としては、需要が減るということです。
例えば、ある企業が、毎年同じだけの数量の製品を作るとします。
そして、毎年、人口に対して同じ割合で、その製品が売れるとします。
こういう場合、人口が増加していれば、今年より来年、来年より再来年の方が、人口が増加して、需要も増加しますので、今年売れ残った製品も、来年には売れる可能性があります。
しかし、人口が減少していれば、そうではありません。
今年売れなかったものは、来年も売れません
更に悪いことに、今年売れ残った以上の製品が、来年は売れ残ることになります。
そして、こうなると、企業は生産調整を行い、その製品の生産量を減らすことにします。
すると、その製品の生産に従事していた労働者が、余剰人員としてリストラされてしまうのです。

 また、家のことを考えてみて下さい。
人口が増えていれば、家が足りませんから、どんどん郊外まで開発されていきます。
また、既存の家も欲しがる人が多いので、価格は上昇していきます。
しかし、人口が減っていれば、既存の家が余ってきますから、新しく郊外を開発する必要が無くなります。
また、既存の家も余ってきますので、結果として、価格の下落を招くことになってしまいます。

 このように、問題が色々なところに波及するのですが、需要が減ることの最大の問題、これは、今までどおり普通にしていては、売れなくなるということです。
昔であれば、普通に真面目に店を開いていれば、それなりに売れて、食べていけました。
それは、需要が増加しているため、年々、売上げの上昇が見込めたからです。
ところが、これからの日本は違います。
需要が減少するのです。
ですから、普通に真面目に店を開いていても、年々、売上げは落ち込むこととなり、最終的には、店をたたまなければならなくなるのです。
つまり、ここで、以前お伝えした「正負」の問題が出てくるのです。
今までの日本は、需要が増加していたため、普通にしていれば売れるという「正」の世界でした。
しかし、これからの日本は違います。
需要が減少するのです。
普通にしていれば売れないという「負」の世界になるのです。
このことにあなたは、気付いていますか。
これからの日本は、努力しなければ生き残れない「負」の世界へと突入するのです。
このことを充分理解して、今後の生き方を考えて下さい。


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