アクセス解析CGI

中学生の投資学
☆☆これから社会に出る子供たちのための投資講座☆☆



トップページへ戻る

コーナートップへ戻る


第11回 ウサギの三窟

 今日は、昔話をしたいと思います。
みなさん、聞いてくださいね。

 昔、中国の戦国時代に、斉という国がありました。
そこに、孟嘗君(もうしょうくん)という人がいました。
孟嘗君は、従兄弟で斉の王である宣王(せんおう)の宰相を務めていました。
しかし、宣王が亡くなり、子の□王(びんおう)の時代になると、□王とそりが合わずに、宰相の職を解任され、自分の領地に引き篭もることになりました。

 そのときに、孟嘗君の知人の一人が、孟嘗君に対してこう言います。

 「賢いウサギは、ずる賢い狐から逃げるために、窟(あな)を3つ掘ると言います。それでも、何とか食べられずに済む程度です。それなのに、今のあなたには、窟が一つしかありません。あと二つ、私が、窟を掘ってさしあげます。」

 そこで孟嘗君は、この知人に求められるがままに、金銀財宝をこの知人に渡します。
そして、この知人は、その金銀財宝を持って、斉の隣にある魏という国に行って、王に謁見して、こう言います。

 「今回、斉王は、孟嘗君を罷免しました。魏王もご存知のように、斉をここまで発展させたのは孟嘗君の功績です。今、孟嘗君は、解任されて失業中の身です。この機会に、魏王が孟嘗君を招いて宰相にすれば、もっと魏が発展するのではありませんか。」

 これを聞いた魏王は、

 「もっともなことだ。」

 と思い、直ぐに、この知人が持参した倍の量の金銀財宝を使者に持たせて、孟嘗君を招こうとしました。
この知人は、素早く孟嘗君のところに戻り、

 「魏の招きには、絶対に応じてはなりません。」

 と言い、その足で、斉に行き、□王に拝謁しました。そして、

 「今、魏が孟嘗君を宰相に迎えようとしています。孟嘗君が魏の宰相になれば、斉にとってこれ程の脅威は無いのではないでしょうか。このまま放置していては、将来に禍根を残すことになります。一刻も早く、孟嘗君に使者を遣わせて、宰相に復位させるべきです。」

 これを聞いた□王は、急いで事の真偽を確かめ、確かに魏の使者が孟嘗君のところに向かっているのを知って、慌てて孟嘗君を宰相に復位させました。

 この知人は、宰相に復位した孟嘗君に対して、更にこう言います。

 「□王にお願いして、宣王の遺骨を分骨してもらい、宣王のお墓を領地に建立して下さい。」

 孟嘗君は、友人の言葉通りに、お墓を立てた。
それを見届けた知人は、最後にこういいます。

 「これで、領土という窟に、宰相という窟と、宣王のお墓という窟が合わさり、三窟ができました。暫くは、枕を高くして眠れるでしょう。」

 その後、再び□王と孟嘗君の仲が悪くなり、宰相を解任されてしまいます。
そして、丁度そのとき、孟嘗君の領地が、楚という国に攻められてしまいます。
□王は、孟嘗君を助けたくなかったのですが、父親である宣王のお墓が孟嘗君の領地内にあるため、しぶしぶ援軍を出さざるを得ませんでした。(中国では、遺骨は非常に神聖なものと考えられていたので、父親の遺骨を踏み躙られるようなことになれば、世間から大きく非難されることになるため)

 また、その後、孟嘗君は魏の宰相になり、生涯を全うします。

 ちなみにこの□王は、悪逆非道の王として有名です。
燕という国に攻められ、逃亡生活の末、最後は家臣に裏切られて殺されてしまいます。

 あなたは、これから生き延びる手段として、三窟を持っていますか。
持っていないのなら、今から掘らないとダメですね。
次回以降は、私の三窟をお伝えします。


コーナートップへ戻る

トップページへ戻る


 本サイトは、個人的な経験及び考えに基づいて構成されていますので、その内容において、正確性、信頼性および利益性を保証するものではありません。ですから、原因のいかんに関わらず、当方では、一切の責任を負いません。また、本サイトの情報に基づいて行った投資行為その他の損害についても、一切の責任を負いません。投資その他の行為については、自己資金の範囲内で慎重に行うようにして下さい。投資の最終判断、最終責任は、全てご自身でお願いします。