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中学生の投資学
☆☆これから社会に出る子供たちのための投資講座☆☆



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第16回 おかねの認識

 今回からは、第三部ということで、資産運用のことについて概略を伝えていきたいと思います。
最初に、日本人が持っている資産運用やお金に対する認識で、誤っている部分を伝えていこうと思います。
誤った認識があるから、資産運用に失敗するのであり、国や政治家に利用される国民になるのです。
みなさん、このあたりのことを踏まえて、よくよく理解して下さいね。

 お金は命の次に大事なものです。
これは、殆どの人にとっては、間違いないことです。
お金を持っているのが一番安全。
お金はモノのように、価値が下がらない、1円はいつまでも1円、などと考えている方が多いでしょう。
この考えは、間違ってはいません。
しかし、これが全てだという認識には、誤りがあります。

 みなさん、色々なモノの価値を判断するときは、何で判断しますか。
お金ではないですか。
この壷は100万円の価値があるとか、この宝石は1,000万円の価値があるとか言いますよね。
これは、壷や宝石などの価値を、お金に換算して比較しているからです。
例えば、二つの宝石を見せられて、片方をあげると言われたとき、あなたはお金に換算しますよね。
少しでも高価な方を貰おうと、貧乏人根性で考えますよね。
しかし、もし、お金で換算できないときはどうするでしょうか。
あなたは自分が気に入った方を選ぶでしょう。

 ここで重要なのは、お金は、物差しとして使われているということです。
例えば、長さを考えるとき、cmを使いますよね。
で、1cmが、毎日伸びたり、縮んだりしては、長さを計ることはできないですよね。
だから、1cmというものは、固定された長さです。
このように、われわれが生活の中で使う物差しは、固定されているのです。
しかし、お金の価値って、本当に固定されているのでしょうか。
円が高くなった、安くなったと、ニュースでは毎日言っています。
これは、ドルに対しての円の価値のことを言っているのですが、このように、実は、お金の価値というものは、日々変動しているのです。
それなのに、われわれは、お金の価値は変化しないものとして認識しています。
それは、お金の価値まで変動するとなると、モノの価値を把握するのが非常に難しくなるからです。
ですから、お金の価値は変わらないと錯覚するのは、当たり前のことなのです。

 バブルの頃、お金を持つより、土地を持つほうが良いと言われました。
預金の利息より、土地の価値の上昇の方が、はるかに大きかったからです。
しかし、バブルが崩壊して、土地の価値が抉るように急落しました。
すると、途端に、現金を持っているのが一番という風に言われるようになりました。
これは、就職先は、公務員が良いか、民間が良いかと言われるのと同じことです。
景気が良いときは、民間の給与が大きく跳ね上がりますので、公務員は損だと言われました。
反対に景気が悪いときは、民間の給与がグンと下がりますので、公務員は得だと言われました。
つまり、民間だろうが、公務員だろうが、一長一短があるということです。
民間が絶対に良い、公務員が絶対に良いと言うことはないのです。
そのときの状況によって、日々、変動するのです。
このことと同じように、お金で持つか、モノで持つかは一長一短があり、どちらかが絶対に良いということは無いのです。

 お金というものは、価値が変わらないということはありません。
ただ、価値が安定的だというだけです。

負の方向に世の中が動いているときは、お金で持っているのが一番でしょうが、正の方向に向かいだしたら、途端にお金で持っていることはバカだと言われるようになります。
そのときにバカにされないためにも、資産運用のことをしっかりと学んで下さい。


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