| 第16回 おかねの認識 |
今回からは、第三部ということで、資産運用のことについて概略を伝えていきたいと思います。 最初に、日本人が持っている資産運用やお金に対する認識で、誤っている部分を伝えていこうと思います。 誤った認識があるから、資産運用に失敗するのであり、国や政治家に利用される国民になるのです。 みなさん、このあたりのことを踏まえて、よくよく理解して下さいね。 お金は命の次に大事なものです。 これは、殆どの人にとっては、間違いないことです。 お金を持っているのが一番安全。 お金はモノのように、価値が下がらない、1円はいつまでも1円、などと考えている方が多いでしょう。 この考えは、間違ってはいません。 しかし、これが全てだという認識には、誤りがあります。 みなさん、色々なモノの価値を判断するときは、何で判断しますか。 お金ではないですか。 この壷は100万円の価値があるとか、この宝石は1,000万円の価値があるとか言いますよね。 これは、壷や宝石などの価値を、お金に換算して比較しているからです。 例えば、二つの宝石を見せられて、片方をあげると言われたとき、あなたはお金に換算しますよね。 少しでも高価な方を貰おうと、貧乏人根性で考えますよね。 しかし、もし、お金で換算できないときはどうするでしょうか。 あなたは自分が気に入った方を選ぶでしょう。 ここで重要なのは、お金は、物差しとして使われているということです。 例えば、長さを考えるとき、cmを使いますよね。 で、1cmが、毎日伸びたり、縮んだりしては、長さを計ることはできないですよね。 だから、1cmというものは、固定された長さです。 このように、われわれが生活の中で使う物差しは、固定されているのです。 しかし、お金の価値って、本当に固定されているのでしょうか。 円が高くなった、安くなったと、ニュースでは毎日言っています。 これは、ドルに対しての円の価値のことを言っているのですが、このように、実は、お金の価値というものは、日々変動しているのです。 それなのに、われわれは、お金の価値は変化しないものとして認識しています。 それは、お金の価値まで変動するとなると、モノの価値を把握するのが非常に難しくなるからです。 ですから、お金の価値は変わらないと錯覚するのは、当たり前のことなのです。 バブルの頃、お金を持つより、土地を持つほうが良いと言われました。 預金の利息より、土地の価値の上昇の方が、はるかに大きかったからです。 しかし、バブルが崩壊して、土地の価値が抉るように急落しました。 すると、途端に、現金を持っているのが一番という風に言われるようになりました。 これは、就職先は、公務員が良いか、民間が良いかと言われるのと同じことです。 景気が良いときは、民間の給与が大きく跳ね上がりますので、公務員は損だと言われました。 反対に景気が悪いときは、民間の給与がグンと下がりますので、公務員は得だと言われました。 つまり、民間だろうが、公務員だろうが、一長一短があるということです。 民間が絶対に良い、公務員が絶対に良いと言うことはないのです。 そのときの状況によって、日々、変動するのです。 このことと同じように、お金で持つか、モノで持つかは一長一短があり、どちらかが絶対に良いということは無いのです。 お金というものは、価値が変わらないということはありません。 ただ、価値が安定的だというだけです。 負の方向に世の中が動いているときは、お金で持っているのが一番でしょうが、正の方向に向かいだしたら、途端にお金で持っていることはバカだと言われるようになります。 そのときにバカにされないためにも、資産運用のことをしっかりと学んで下さい。 |
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