| 第34回 現代の株式投資 |
株式投資を始めようとする多くの方は、インカムゲインより、キャピタルゲイン目当てで始めると思います。 インカムゲイン目当てであれば、それはある意味、一生持ち続けるということであり、業績が安定していて、配当率が高い、または株主優待が充実している銘柄を選択することになります。 電力、ガス等の公益事業関連が、その代表的な投資先と考えれば良いでしょうか。 他にも、トヨタ、ホンダ、ソニー、武田薬品等の国際優良銘柄と呼ばれるものが良いかもしれません。 しかし、多くの方は、キャピタルゲイン目当てです。 それは何故でしょうか。 答えは簡単です。 短期間に多額の資金を稼げる可能性があるからです。 インカムゲインでは、多くても年間に5%程度の資金しか稼げませんが、1日で10%程度上昇する株はざらにあることから、キャピタルゲインなら、1年で資金が10倍にするということも、夢ではありません。 ですから、多くの方はこの夢のような現実に魅了され、株式投資を始めるのです。 しかしこれは、あくまで成功した場合です。 それも、本当に数少ない成功例なのです。 このことを知らずに、株式投資の良い面にばかりに目を奪われて、株式投資の悪い面を理解できずに参加する人が殆どなのです。 それとは対照的に、株式投資の悪い面ばかりを見ている、つまり、株式投資をギャンブルと思っている人がいます。 それは株式投資の失敗例ばかりを見て、成功例を奇跡とか、偶然とか思っている人です。 しかし、株式投資はギャンブルではありません。 何故なら、ギャンブルとは、胴元が必ず儲けていて、基本的に参加者は損をするような構造に作られているものだからです。 競馬では総出資額の25%が、宝くじでは52%が手数料なり、税金なりで天引きされています。 このことは、75円の価値しかない馬券を100円で買っていることになり、48円の価値しかない宝くじを100円で買っていることになります。 普通に考えれば、当然、儲かるものではありません。 しかし、株式投資は違うのです。 株式投資には、胴元がいませんし、基本的に参加者は損をするような構造でも無いからです。 株式投資で天引き等されるものについて考えると、儲かったときの利益の20%の税金以外には、普通の取引では売買手数料しかありません。 その売買手数料も、買うときと売るときに、それぞれ0.1%程度を支払えば済みます。 先の例で言うと、100円の株式を売買するのに、20銭という額になります。 馬券や宝くじと比較すると、殆ど無視して良い額です。 その上、株式は配当金を生み出します。 つまり、株式は自ずと価値を上げる構造になっているのです。 配当金は平均すると年1%程度ありますから、平均的に考えれば、1年以上保有すると損をしないことになります。 つまり、構造的に株式投資は、損をするものではなく、逆に儲かるものとなっているのです。 しかし、現実を考えると、どうでしょうか。 株式投資で儲けたという話よりも、損をしたという話を聞く方が極端に多いと思います。 退職金を全て失ったとか、家を取られたとか、破産したとか、果ては保険金目当てで自殺したという具合にです。 これは、実際に損をしている人の方が、儲けている人よりも多いということを意味しています。 それなら、構造的に儲かるはずなのに、多くの人が損をしているとはどういうことか、ということになります。 どうして、大部分の投資家が、儲けようと思いながらも、損をする投資方法で運用しているのか。 何故、損をする投資方法で運用してしまっているのか。 これさえ解明して、回避できれば、後は儲けるだけということになるはずです。 |
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