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中学生の投資学
☆☆これから社会に出る子供たちのための投資講座☆☆



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第36回 目標と次の買い手

 株式投資をしていると、なかなか目標価格にまで到達せずに、反落するということがよくあります。
1,200円で売ろうと思って、1,000円で購入した銘柄が、1,050円あたりでうろちょろして、その後、反落してしまうということが良くあります。
世間的に、1,200円まで上がると言われている銘柄であれば尚更です。
どうしてこのようなことになるのでしょうか。
答えは簡単です。
1,200円での買い手がいないからです。

 前項で説明したことを思い出して下さい。
1,200円まで上がるということは、1,200円で買う人がいるということです。
1,200円で買うということは、その人は、1,200円以上に上がると思っているから、買えるのです。
世間一般的に、1,200円まで上がると言っていれば、確かに1,200円までは上がるのだろうと思いますが、1,300円、1,400円、1,500円まで上がると思うでしょうか。
みなさんは、どうですか。
十中八九、思わないのではないですか。
そうなると、1,200円で買う人がいないので売れないことになり、1,100円や1,000円あたりで上げきれない展開になるということです。
すると、見切りの早い人は、ここが限界と感じて売りにまわるのです。
すると、売りが売りを呼ぶ展開となり、1,050円を天井として反落していく訳です。
ここで素人は、1,200円まで上がると無責任な風聞を信じて、後生大事に反落していく銘柄を持ち続けるのです。
今の反落は、一時的な調整と思い、損を大きく拡大させて行く訳です。
このように、目標価格というものが、周知の事実であればあるほど、その目標には届かないということを理解する必要があるのです。

 ところが、この目標価格を超えて上げ続ける銘柄が、ごく稀にあります。
だから判断に迷うことになるのです。
しかし、この上げ続ける銘柄の上げ続ける理由がわかれば、迷うことはなくなります。
本来であれば反落するはずなのに、上げ続ける理由は次の2つしかありません。
 @ 新たな材料が出たり、思惑が広がったりした。
 A 取組み株に発展した。


 目標価格を設定した後に、新たな材料や思惑が出れば、当然、目標価格が換わることになります。
だから、上げ続けるのです。
つまり、1,200円目標が、新たな材料の出現により、1,500円目標に置き換わるのです。
ただ、このときに注意しなければならないのは、1,500円目標に換わったということは、1,200円という前の目標で売らなければならないということです。
1,200円であれば買い手はいるでしょうが、1,500円では買い手がいないからです。
この後、更に材料や思惑が出れば、上げ続けることになるのですが、いつかはその材料も思惑も尽きることになります。
そのときが、こういう銘柄の天井ということになります。

 また、信用取引ができる銘柄は、空売りができる場合があります。(空売りについては、後日、説明します。)
この空売りは、将来、買い戻すことを約束して先に売るのですから、当然、将来の買い圧力を構成する訳です。
そこで、この空売りが多く入っている銘柄、俗に取組み妙味がある銘柄と呼ばれるものですが、これが、先の例で1,000円あたりまで上げてウロチョロしたときには、その銘柄を買っている人は、そろそろ天井かと思って売ろうとします。
ところが、空売りをしている人は、心理的に、それ以上、深刻な状態に陥っているのです。
というのは、銘柄が上げて来たということは、空売りの人にとっては、既に評価損を抱えている状態です。
その銘柄が、上げはしないが、なかなか下げないのです。
すると、空売りをしている人は、恐怖の余り、今は更なる上昇のための一時的な調整局面だと考えてしまうのです。
そこで、ちょっとした上げて、恐怖にかられて買戻しをしてしまうのです。
すると、買いが買いを呼ぶ展開となり、どんどん上げていく訳です。
そして、目標価格を超えて、上げれば上げるほど、空売りが買い戻しをし、また、新たな空売りが入ってきます。
目標価格を超えては、いくらなんでも上げ過ぎだろうと空売りされるのですが、買いが買いを呼ぶ展開では、空売りは直ぐに評価損を抱えて、買戻しを余儀なくされてしまいます。

 このように、目標価格を超えて上昇するのは、材料株と取組み株だけです。
普通の銘柄は、目標価格に到達する前に反落するのです。
このことを理解していれば、売り場を知るのは、それ程、難しいことではありません。


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