| 第51回 グランビルの法則 |
前回説明した移動平均を、グラフ化したものが、この移動平均線ということになります。 株式投資では、短期線として6日、13日、25日等、中期線として13週、75日、80日、長期線として200日、26週が一般的に使われます。 移動平均線は、移動平均をグラフ化することにより、視覚的にトレンドが捉えられ、株価のグラフと重ねることにより、今の株価の位置が、トレンドに対してどういう関係にあるのを簡単に知ることができます。 アメリカの株価分析家ジョセフ・E・グランビルは、移動平均線と株価の乖離のしかたによって将来の株価を予測しようとして「グランビルの法則」を編み出しました。 グランビルは、移動平均は過去の株価の平均値をグラフ化したものであるため、株価が慢性的に下落あるいは上昇する場合を除いて、株価は移動平均線から乖離すると、移動平均線まで戻ろうとする動きを見せることに気付きます。 そして、株価と200日移動平均線の関連より、8つの法則を導き出しました。 これがいわゆる「グランビルの法則」です。 8つの法則は、4種類の「買いシグナル」と4種類の「売りシグナル」から成り立っています。 @移動平均線が下降した後で、上昇、あるいは横這いとなった時に、終値がその平均線を大きく上抜きした時。 A移動平均線が上昇を続けている時に、終値が平均線の下に来た時。 B終値が移動平均線を上回って推移しており、平均線に近づく下落を見せたが、結局平均線を下抜かずに上昇した時。 C移動平均線が下降を続けている時に終値が下落し、平均線から大きく下離れした場合、平均線に向かって短期的な反発の可能性がある。 D移動平均線が上昇した後で、下落、あるいは横這いとなった時に、終値がその平均線を大きく下抜きした時。 E移動平均線が下落を続けている時に、終値が平均線の上に来た時。 F終値が移動平均線を下回って推移しており、平均線に近づく上昇を見せたが、結局平均線を上抜かずに下落した時。 G移動平均線が上昇を続けている時に終値が上昇し、平均線から大きく上離れした場合、平均線に向かって短期的に反落する可能性がある。 グランビルは200日移動平均線を用いて「法則」を発見しましたが、移動平均の期間をどれくらいにするかによって、結果はかなり異なります。 短期の移動平均線は、値動きに敏感に反応するため、売買のシグナルが多く発生する反面、信頼性は低くなります。 逆に長期の移動平均線の場合には、信頼性は高いですが、値動きに対する反応が鈍いために、売買するタイミングを逸するということになります。 このため、移動平均線には25日以上の期間をとるのが一般的です。 このように、グランビルの法則は有名で一般的ですが、その投資方法は、中期以上の期間に限られると考えます。 短期投資では、まずは、用無しと考えれば良いでしょう。 |
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