| 9697 カプコンの根性 |
| この体験記を書くにあたって、今までに何度も出てきた運命の日である2000年4月17日(月)は、日経平均が20,341円から19,008円と1,427円も売られた日です。前週末である14日(金)の米国市場で、ハイテク関連株が叩き売られた余波が、日本を襲った日でした。後に「ブラックマンデー」と呼ばれるこの日は、日本でも、何もかもが叩き売られた日でした。 米国市場の急落が週末であったために、新聞各紙は、この日の暴落を予想していました。当然、素人も、このことを予測していました。しかし、同時に、絶好の仕込みチャンスと素人は考えていました。と言うのも、「原因がはっきりしている急落は、必ずも戻る。」という相場の鉄則を、相場の格言集で読んだばかりだったからです。しかし、ほぼ所持金額いっぱいに仕込みしていた素人にとって、せっかくのチャンスも無駄のはずでした。ところが、素人には、3月末で処分した9654光栄の代金が残っていたのに気付きました。約300万円の金が使われずに残っていた訳です。 そこで素人は、ハイテク銘柄を仕込もうと考えます。また、多くの銘柄がストップ安すると予想し、値幅制限等を考えて、できるだけ暴落するような銘柄を仕込みしようとしました。本来なら、低位株が値幅制限を考えると良いのですが、当時のハイテク銘柄は、低位株にはありませんでした。そこで素人は、値幅制限と所持資金を考えて、またもゲーム株である9697カプコンに目を付けて仕込むことにしました。9697カプコンの14日(金)の引値は3,440円でした。素人は、ストップ安2,940円に1,000株の指値をして出勤したのでした。 予想通り、その日は暴落一色の日でした。素人が所持していた9684エニックスも、9654光栄もストップ安していました。素人は、自分に所持金が少なかったのを恨めしく思いながらも、狼狽売りだけはしませんでした。素人が指値した9697カプコンは、2,990円で寄り付くものの直ぐにストップ安の2,940円まで売られてしまいます。そして、そのままストップ安に張り付いてしまいました。当然、素人の指値は、このとき約定しています。素人は、この状況を見て、居てもたまらず、会社を早退して、家に帰ってきました。そして、ジーッとパソコンを睨み付けるように見入るのでした。 後場に入ると、状況は一変し始めます。ストップ安に張り付いていた銘柄の多くが約定し、上昇にに転じ始めたのです。9697カプコンも、例外ではありませんでした。徐々に買いに勢いがつき、一時は3,230円まで買われ、3,100円で引けたのです。素人は、「よし、よし、直ぐに3,500円には戻る。」と確信していました。そして、9697カプコンは、素人の予測どおり、順調に回復します。4月末には、4,000円にまで戻すのです。そして更に強気で持続するのです。本来は、ゴールデンウイーク前が売り時でした。なぜなら、この9697カプコンは、3月末に1:2に分割していたからです。新株が流通すると一気に売られるということを、素人は知らなかったのです。 ゴールデンウイーク明け、暫く4,000円前半で推移していた株価は、5月17日(水)以降売られ始めます。そして、新株が流通し始めた頃には、叩くように売られ始めます。17日(水)以降の引値は、3,940円、3,900円、3,650円、3,460円、3,350円、3,060円と売られたのです。素人は、どうして売られているのかがわかりません。ですから、必ず戻ると強気一点張りでした。そして25日(木)には、2,975円にまで売られてしまいます。素人が弱気に傾いたその瞬間が、実は底でした。素人はなんとか底値で投げることだけは回避できましたが、次に4,000円になったら、絶対に売ると決めます。しかし、9697カプコンが4,000円に戻ることはありませんでした。半値戻しの3,500円が精一杯だったのです。素人は4,000円を諦め、6月29日(木)にちょうど500円高で指値し、3,440円で処分したのでした。(3,440円×1,000株)−(2,940円×1,000株)=500,000円の利益になったのでした。このとき素人は、新株流通による値下がりを始めて知ったのでした。 |
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